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現代イソップ物語
金の卵を産むアヒル

 ある日、田舎者が自分の飼っているアヒルの巣に行くと、全体が黄色く輝いている卵を見つけました。

 手に取ってみると鉛のように重く、狐にだまされていると思い、遠くへ投げてしまおうかと考えましたが、待てよと思い直し、兎も角家に持って帰ってよくみると、なんとそれは純金の卵だったのです。

 それから毎朝、毎朝同じことが起こり、男はその卵を売って大金持ちになりました。金持ちになると欲が出て、アヒルが生む金を一度に手に入れようと考えました。

 アヒルを殺してお腹を裂いてみましたが、結局何も見つかりません。

 欲は行き着くところまで行くものです。


 これも有名なお話で、性急な欲を出さなければ継続的な富を得られたはずの愚か者の話として知られています。だが、将来も確実に卵を産んでくれるかどうかわからない場合、この男のとった行動を一概に嗤うことはできないかもしれません。
 将来にわたり継続的な年金として受け取ることに辛抱(信用)できず、今すぐ一時金として受け取ることを選択しようとしたともいえるでしょう。尤もこの男は一時金はもらえなかったのですが、日本の年金制度がこれほどはかないものでないことを願うばかりです。冗談でなく。